よく物事を見るときの考え方として、3つの切口から見ると良いと言われています。
それは「本質的」「中長期的」「多面的」です。
今日は、この中の「多面的に見る」についてお話をしたいと思います。
あるとき、6人の目の見えない僧侶が、今までに触ったことのない「象」の正体を突き止めようとしたそうです。
1人目の僧侶は象の鼻に触りました。そして「象とはヘビのようなものである」と言いました。
2人目の僧侶は象の耳に触りました。そして「象とはうちわのようなものである」と言いました。
3人目の僧侶は象の足に触りました。そして「象とは木の幹のようなものである」と言いました。
4人目の僧侶は象の胴体に触りましたそして「象とは壁のようなものである」と言いました。
5人目の僧侶は象の尻尾に触りました。そして「象とはロープのようなものである」と言いました。
6人目の僧侶は象の牙に触りました。そして「象とは槍(ヤリ)のようなものである」と言いました。
それぞれの僧侶の言っていることは、決して間違いではありませんが、これでは象という動物がどんな動物かを理解しているとは言えませんよね。
この話は「群盲像を評す」という寓話です。視野が狭いと全体の姿を把握することができないという事です。
「物事は見る角度で全く違ったものになる」という良い教訓です。いつも同じ方向からだけでなく、色な角度から見るように日頃から意識したいものですね。
くれぐれも「木を見て森を見ず」何てことにならないようしたいものです。
by IWA
多面的に見る