変化を受け入れる

「センメルヴィエスの反射」という言葉を知っていますか?
人間は今までの常識が覆されたときに、その事実を素直に受け入れることが出来ない状態の事を言うそうです。

19世紀のオーストリア、センメルヴェイス・イグナーツという産科医の名前が由来です。その当時、院内では産後に妊婦が亡くなることが多発、原因を調べていくうちに、医者から移された”細菌”によるものであった。これを防ぐには手術時の手洗い消毒が効果的と医師会に訴えるも、全く受け入れられず、多くの方が不遇の死を遂げたそうです。

                  

メンセルヴェイスの死後20年経ってから、別の医師により、実際にそれが正しいと証明されたそうです。今は当たり前のことでも、当時はなかなか受け入れることが出来なかったのかもしれませんね。

そして、新常態(ニューノーマル)と言われている現在が、そんな状態なのかもしれません。新型コロナウイルス感染症の影響で、今までの常識が常識ではなくなり、社会の構造が大きく変わろうとしています。

働き方一つとっても今まで満員電車で通勤していたものが在宅勤務(テレワーク)に変わり、学校の授業や飲み会までもがリモートになったり、買物に行ってもソーシャルディスタンスとかで、人と人との間隔を空けなければなりません。今まで当たり前に人と人との関りの中で成り立っていた社会の構造が大きく変り、コミュニケーションの取り方が難しくなっていくようでとても気がかりです。

               

「ダイヤモンドはダイヤモンドで磨かれ、人は人で磨かれる」と言います。こんな時代だからこそ、今まで以上に人との関わりを大切にしていきたいものですね。

 

By IWA

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