今年度、当社にもサッカー部が発足されたので、今日はサッカーに関する話をしたいと思います。
風間八宏監督のお話です。
サッカー好きな人であれば、だれでも知っていると思いますが、川崎フロンターレをJ1のリーグ優勝に導き、名古屋グランパスをJ2からJ1に引き上げた名監督で、超攻撃型の監督だそうです。
風間監督が、最初に選手に伝える二つの大原則があるそうです。
ひとつは「人のせいにするな、物のせいにするな」という事、もうひとつは、「ボールをとられるな」だそうです。
では、何故に「人のせいにするな、物のせいにするな」と云うか?監督が選手と話をすると異口同音に、「うまくなりたい」というそうです。でも上手くなる為には、監督やコーチにやらされているようでは上達しない。よくいう”やらされ感”ですよね。自らやる状態に持っていく必要があると考えている訳です。
とは言え、人は弱いものです。上手く行かない時に、自分の技術を棚に上げて、つい人のせいやモノのせいにしてまうものです。
だから、自分と向き会わずに、他人やモノのせいにする人間は絶対に上達しない事を知っているからだそうです。
二つ目の「ボールをとられるな」という理由ですが、ピッチを戦場と考えるならば、ボールはゴールを奪うための大事な”武器”という事になります。
武器を持っている限り、敵にゴールされることは有りません。ボールを失ったとたん、ゴールを奪われる危険が生じるわけです。
まして、プロサッカー選手なら、ボールというのは大事なお金と同じですから、「ボールをとられるな」という事は、「お金をとられるな」という事になる訳です。
今のプロは子供のころからフォーメーションがどうの、システムがどうのと難しいことは覚えているが、基本や道理というものが疎かになっていると感じているそうです。
ですから、風間監督は二つの大原則を徹底する事で、基本や原理原則を守ることを伝えているそうです。
そこに、強さの秘訣があるのだと思います。サッカーに限らず仕事にも通じるところですよね!!
by IWA
※著書 「伝わる技術」 風間八宏 より