皆さんも「エレベーターピッチ」という言葉を聞いた事があるかと思いますが、エレベーターは、日本語で言うと昇降機、ピッチとは説明するという意味ですが、そもそもの言葉の由来は、ITの一大拠点である米シリコンバレーが発祥です。夢と希望を持った若者がベンチャービジネスを興したいのですが、そのためには資本金が必要です。そこで、何とか投資家と接触し投資してもらおうと考えたのです。
そうはいっても投資家たちは忙しく、なかなかアポイントも取れない。そこで、あたかも偶然にエレベーターに乗り合わせたようにして投資家に近づき、エレベーターに乗っているわずかな時間で自分のビジネスプランをアピールしたそうです。
投資家たちの事務所は、大体がビルの最上階にフロアーがあり、そこにたどり着くまでの時間がおよそ30秒位、その時間を使って、相手に自社のビジネスを説明して興味を持ってもらい投資につなげたそうです。
そこで短い時間で、要領よく自分の考えを相手に伝える手法(話法)を「エレベーターピッチ」と言うようになったそうです。
この30秒間を文字数にすると250文字位だそうです。ちなみにプロのアナウンサーがゆっくりしゃべるスピードが30秒で文字数にして200文字位、そして早口でしゃべる人が30秒で300文字程度ですから、ちょうどその中間位の感じですね。
「言うは易し」で30秒でポイントをまとめ要領よく相手に伝え、更に聞いている人が興味を示してもらうには、例えば「この人は他の人と違うな~」とか「何かユニークさがあるな」「もっとこの人の話を聞きたいな~」とか何かと工夫が必要だと思います。
「エレベーターピッチ」はビジネスシーンは勿論のこと、友達とのコミュニケーションツールとしても使えると思います。
皆さんも是非、日頃からちょっとだけ意識してみては如何ですか?
エレベーターピッチに関する書籍もたくさん出ています。興味がありましたら是非読んでみてください。
by IWA