今年も後ひと月を残すのみとなりました。今年1年皆さんはどう過ごされましたか?
時が過ぎるのが本当に早いなと感じる今日この頃ですが、今日は「人の記憶力」についてちょっとお話をさせて頂きたいと思います。
今年に入って起きた大きな出来事を皆さんは頭に浮かんでくるでしょうか?
例えば、われわれ食品業界に衝撃を与えた廃棄業者によるカツの横流し事件。あれは1月の出来事です。
元プロ野球選手の清原和博氏が覚醒剤で逮捕されたのは2月のこと、
ご記憶されている方も多くいらっしゃると思いますが、熊本の震災被害が発生したのは4月の出来事です。
たぶん、聞けば「あ~そうだった」と思い出す方が多いと思います。
では「3日前の夕食は何を食べましたか?」と聞かれて、すぐ答えられえる方は早々いらっしゃらないと思います。何か特別な出来事、例えば「友人と飲みにいった」だとか「家族の誕生日パーティーをやった」とか、自分の記憶に結び付ける何か大きな出来事があればそれが記憶として残り、それ以外の「覚えようとしない情報」は必要ではないと脳が認識して、どんどん忘れていくものだそうです。
記憶には①超短期記憶②短期記憶③長期記憶の3つに分けられているといわれます。先ほど話したすぐ忘れる記憶とは①の超短期記憶、一時的に覚えていられる事は②短期記憶、そして文字通り体に染み付いた記憶、例えば自分の名前や生年月日その他、自分が当たり前のように覚えていられる記憶は、③長期記憶に分類されます。
そうやって聞くと長期記憶ばかりになれば良いのに…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このすぐ忘れる記憶も非常に重要なんですね。街を歩いていてすれ違った人の顔、全て記憶したら、すごいストレスになりますよね…
ただ、忘れてならないことは、脳に必要な情報だと認識させる為に、何らかの方法で記憶させる必要がある、という事ですね。メモを取る、あるいはそれを貼り付けて視覚に訴えることも良いでしょうし、また情報の種類によっては忘れないうちにすぐ行動することも重要な手段ですね。自分なりに何かに関連付けられる、忘れない手法を編み出して頂ければと思います。
自分も最近「あっ!」とか「しまった!」とかいうことが増えてきた感じがしますので、よく情報を整理して”うっかり”をなくすようにしていきたいと思います。是非、皆さんも今日のこのお話を「必要な情報」と認識して短期記憶から長期記憶に整理して頂けると非常に有難いなぁ、と思います。
by SAT